和尚のひとりごと№1232「大本山 鎌倉光明寺」
和尚のひとりごと№1232「大本山 鎌倉光明寺」
鎌倉幕府第四代の執権、北条経時公より1240年(仁治元)年、佐助ヶ谷(現在の鎌倉市佐助)に建てられ、浄土宗三祖然阿良忠上人(記主禅師)を迎えて開山しました。当初は蓮華寺と称していましたが、1243(寛元元)年、現在の材木座に移り、光明寺と改めました。
「関東総本山」として念仏道場の中心となり、江戸時代には、関東十八檀林の筆頭として、念仏信仰と仏教研鑽の根本道場となりました。
光明寺は浄土宗の「お十夜」発祥のお寺です。お十夜法要は第九世観譽祐崇上人の時(明応四年・1495年)に始まりました。後土御門天皇の勅許をうけ、引声阿弥陀経と引声念仏による十夜法要を勤めるようになり、今も古式によって毎年十月十二日より十五日までの四日間盛大に法要を勤めています。
山門に「天照山」という大額が掲げられています。この額は旧門に永享八年(1436)後花園天皇より下賜されたご宸筆であります。